白米とは、粕の意味。

散歩に楽しみを見出し始めていたのに通院が多く、散歩する体力がなくなった。
食事療法を考えて体重を減らし、総コレステロールを下げると言う課題を言い渡された。
全ては、それが整ってから今後の治療に繋がる。
”……も、…も良くないですね。白米のご飯は、四分の一にしなさい。”
白いご飯が一番好物なのであるから、苦しい注文である。

「お母さんが死んだらね、お茶碗にご飯を盛りよく入れて供えて頂戴よ!」
無茶苦茶な駄々をこねた。
側で「クスッ」孫が、吹き出していた事もあった。

初診から丸二ヶ月で4キロ体重が減った。見事に痩せた。
しかし、体重が減っても不思議でない。食べる物がないからである。

娘が一言いった。
「私、先生に言っておきたいわ。この人は、物事をストレートに解釈するからゆとりを持って指導して欲しいと…」
その通りである。
「卵類は良くないですね。イクラもウニも鳥も」
「はい。分かりました」

二ヶ月経って、体重の減り具合が理想通りになった。
「今まで、卵類はどれ位食べましたか?」
「一度も口にしません。お肉類。えび、貝類も」
「エーッ。少し位は食べないと…」

痩せるはずである。栄養失調みたいなもの。娘の呟きも理解出来る。しかし、器用な判断は出来ない私である。
最近は、フラフラして散歩どころか、声を出して読み上げる仕事にも声に力がない。

ストレートの球は投げられても、カーブはなげられないのと同じ事。
生き辛い世の中で、良く直球を投げ続けて生き延びてきたものだと我ながら感心する。

宿命百占学

心のかけ込み寺

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解せない話!

その彼女とは、長い付き合いになる。
娘と同じ年格好で、独身。
スラリとした背丈に、ストレートの髪が今時の娘さんである。
その人が、最近自宅の目の前で「強姦」されそうになったらしい。
夜の10時、どうも目を付けられていた感じだ。
近くのコンビニエンス辺りで待ち伏せして後を付け、後ろから両腕を押さえ込まれたそうだが、彼女は咄嗟にしゃがみ大声を上げたらしい。

「良く、声を出せたね。偉かったね!」「自分でも声が出たのが不思議です。4回ほど思い切り叫びました。
しかし、側のアパートの住民は皆男性ですが、誰も窓も開けず、助けてくれませんでした。離れた家の奥さんが警察に連絡してくれたそうです」

余り座り込んで騒ぐので「ちぇっ!」と言って離れ際に、思い切り頭を地面に打ち付けて逃げていったそうだ。
彼女は、左足から腕にかけて擦り傷をつくり、打ち付けられたおでこにも怪我を負った様子。
後日、警察に行くと
「その辺りで先日も未遂事件がありました。少しパトロールをしますから…」
安心して、警察署を後にした。

それから、パトロールが始まったらしく、巡回記録が自宅ポストに入っていたようだ。
それを良く見ると、パトロールした時刻が「午前9時半」であったり「午前10時」であったり…。
そして、一週間位で終了。

警察は、何を考えているのだと言いたい。何の為のパトロールをしているのか。
彼女は、空き巣に入られて相談に行ったのと違うと言う事。

その事件から随分時間が経っているのに、
その時の話をしながら、涙を流し震える手元を眺めながら彼女の受けた「心の闇」を見た気がする。

警察は、その様な目にあった人達を見守る為のパトロールを約束したのでなかったのか。私には「解せない!」

宿命百占学

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